2008年

設計提案競技への応募案。

既存の商業ビル内部の設えのみで、どのように建物外部に空間を滲み出させ、

情報を街に発信することができるかを考えた。

現代における情報発信は、インターネットによるものが主となるのが当然であり、

物理的手段によるものは従であろうが、

しかし、群馬県が銀座に情報発信拠点を設ける意義を考えなければならない。

 

内部の展示物が、きらめく光となって街へと溢れ出て、

何らかの現象として道行く人々の足を止め、

その場でなければ感知できないアウラを生じさせているような状況を目指した。

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電子情報の一歩手前、物体が生じさせる物理的作用の一歩先、

建築から滲み出す「現象としての空間」を、

物理的には単純な仕掛けによって生み出せないかと考えた。

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銀座から群馬を見通すような光学的な仕掛けであるとして

Telescope GUNMA　と名付けた。

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計画地 /　東京都中央区